ベータアラニンについて
今回は
「ベータアラニン」
についてです。
最近では聞いたこことのある方も、少なくないのではないでしょうか。
先日、Twitterで指原莉乃さんがEAA9を飲んで、ベータアラニンフラッシュを体感していたというツイートに少しビックリしました。
普段からバリバリトレーニングしていない人にも、徐々にそういったサプリメントが普及してきているのだと感じました。
早速、ベータアラニンは体内でヒスチジンと結びついてカルノシンとなります。
(このように2つのアミノ酸が結びついたものをジペプチドと呼びます)
ヒスチジンは必須アミノ酸ですが、乳幼児体内では合成できず、成人は体内で合成できるとされています。
なので、ベータアラニンをしっかり摂ってあげることで、カルノシンを生成することができます。
効果についても、ベータアラニンというよりもカルノシンの効果が中心となります。
具体的には
・筋出力の向上
・疲労回復
です
カルノシンには、体内の乳酸を緩衝する効果があります。
疲労の原因というのは、体内で処理しきれなかった「ピルビン酸」と「水素イオン」が結びついてできた「乳酸」によって体内のpH値が酸性に傾くことによります。
(正確には乳酸の持つ水素イオンが原因ですが)
乳酸はCP(クレアチンリン酸)をエネルギー源とする運動では溜まりません。
解糖系(無酸素解糖と有酸素代謝)によるエネルギー供給が中心となると溜まり始めます。
とはいっても、運動開始から約5秒ほどで無酸素代謝の比率が大きくなり、20秒も経てば体内に貯蔵してあったCPはほとんど無くなってしまいます。
よって、カルノシンが効果を発揮するのはベンチプレスのMAX重量を攻めるようなトレーニングではなく、およそ2分以上の運動で効果を発揮するとされています。
この乳酸を除去する働きがあるため、疲労の回復にも効くとされています。
続いて、ベータアラニンの効果ですが冒頭にも書いたように
「ベータアラニンフラッシュ」
といって、肌をピリピリさせる効果があります。
これについては、個人差もありますが特に危険な副作用等ではないので安心してください。
トレーニングの前に飲むと、パフォーマンスを上げたり物理的に集中力を上げることに繋がります。
また、日常的に摂取することでも疲労回復に効果があるとされているため、最近疲れを感じる人は是非。
今回はベータアラニンというよりは、カルノシンと乳酸の話になってしまいましたが、エネルギー供給機構と乳酸については後々詳しく書いていこうと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
それではまた。