コエンザイムQ10とは
今回のテーマは「コエンザイムQ10」
ご存知の方や飲んだことのある人も、少なからずいるかと思われます。
私自身も大学時代、飲んでいた時期がありましたが、正直効果などは一切分かっていませんでした。笑
早速、その効果はといいますと
「円滑なATPの生成をサポート」
です。
他にも、疲労回復や抗酸化作用、美肌効果などもあるそうですが、今回はATPの生成を中心に記述していきます。
それでは、先程の効果について詳しく説明していきましょう。
人間の体というのは、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー源を元に動かしています。
走ったり、物を持ち上げたりするには、体の各代謝機構からATPを合成して行っています。
その中でも、これは解糖系という代謝機構で
→炭水化物をグルコースに分解
→ミトコンドリアに取り込まれる
→ピルビン酸からアセチルCoAを生成
→クエン酸回路で水素イオンと電子を取り出す
→電子伝達系に運ばれる
→水素イオンと電子によってATPを合成
と、こんな流れです。
なんだかよく分からない言葉たちが並んでいると思うかもしれませんが、これは高校の生物の授業で習いました。
コエンザイムQ10は、この中の電子伝達系に運ぶ役割を担っております。
それって結局どういうことなのか
例えば、火力発電所で火を燃やすための材料はあっても、それを工場に運ぶ人がいないと燃えずにエネルギーにならないといった感じです。
しかし、コエンザイムQ10は体内でも合成可能な栄養素であって、枯渇することはほとんどありません。
日常的に運動を行っていて代謝の高い人や40代以降の人が必要とする栄養素です。
20~30代の人はコエンザイムQ10の合成能力が高いのですが、40歳を過ぎた頃から急激に低下するためです。
量に関しては、今のところ多量摂取による副作用はないとされていますが、元々医薬品として使われていたこともあり1回あたり100g程度で充分かと思われます。
その他の効果についてですが、解糖系における
「ミトコンドリアに取り込まれる」
という部分で、このミトコンドリアは体重の約10%を占めており、エネルギー生成の約95%を担っているたされています。
筋肉の運動はもちろん、心臓などの内蔵の代謝にもミトコンドリア及びコエンザイムQ10は使われるため、色々な機能改善の効果が期待されるのだと思われます。
そもそも疲労というのは、筋肉のpH値が低下して酸性になることを指します。(この筋肉が酸性になることを「アシドーシス」といいます)
そして、そのpH値を下げる原因となるのが乳酸となります。(正確には乳酸に含まれる水素イオンが筋肉中のpH値を下げます)
乳酸とは、水素イオンとピルビン酸が結合して作られます。ここでのピルビン酸は、先程の代謝機構とはまた別の代謝機構でつくられるものとなります。
さらにいうと、電子伝達系では運ばれた水素イオンが酸素と結びついて水になるのですが、継続的に運動を行ってくると体内の酸素が少なくなり、水素イオンは結合できずに余ってしまいます。
そこで生じた水素イオンとピルビン酸が結びついて乳酸となります。
よって、水素イオンがピルビン酸と結びつく前に再び電子伝達系に運び、吸った酸素と結合させることで乳酸の発生を少なくするということがコエンザイムQ10における疲労防止効果と言えます。
他にも最初に記載したように色々な効果があるようですが、
抗酸化作用についてはビタミン Eが抗酸化作用に働いた時に、そのビタミンEの抗酸化に働くのがコエンザイムQ10となるそうです。
美肌効果については、抗酸化作用と同じような効果が肌のアンチエイジング的なのに繋がるのか、それとも電子伝達系で水を作るため保湿に繋がるのか。
正直、詳しく調べていないのでこの辺りはよく分かりません。
しかし、コエンザイムQ10とはあくまで補酵素であり、他の栄養素あっての効能となるのでご注意下さい。
ここまで自分で書いていて、酸素カプセルなんかはやはり疲労回復には効果が高いのではないかと思ったりもしました。
是非、試してみて下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた。